我が家の庭は迷い猫の楽園?

 かつて我が家の庭に、一匹の茶色い猫が毎日のように訪れていた事がありました。

芝生に座りこんで寛いだり、物置の上で日向ボッコしたり、時には他の猫が入ってくると追い出したり、まるで自分の家のような態度で。

こちらが窓を開けて庭に顔を出しても、なぁに?という動じなさです。

フンをしている様子は無かったので、まぁ害はないかと好きにさせているうちに、何だか愛着が湧いてきて「今日も来ているね」なんて夫婦で話したりしていました。

子供の居ない私たちは、小さきものの愛らしさを求めていたのでしょうか、その猫に名前を付けて「今日のあの子は元気そう」などと、来るのを密かに楽しみにしていました。

 しかし去年、大きめの台風が立て続けに来て以来、全く来なくなってしまったのです。

あれだけ自由に出入りしていたのに、どうしたのだろうと心配になり、近所を探したりもしましたが、もともと野良だろうから、次のお気に入りの場所が見つかったのかも知れないと、次第にその猫の事は忘れて行きました。

ところが、つい最近そっくりな猫を見かけたのです。

思わず後を追いかけると、一軒の家へと入って行きました。

そこは一人暮らしのお爺さんの家で、仲睦まじかったお婆さんの亡き後、お婆さんの大好きだった猫を保護する活動を、一人で地道にやっているという事でした。

安住の地が見つかって良かったねと思うと共に、お爺さんにとっての癒しの存在になっているんだなぁと、その元気な姿を見てほっこり嬉しくなりました。

 今日も今日とて、我が家の庭には猫が来ています。

さぁ、この子は誰の癒しの存在になるのでしょうか?何故か我が家の庭は、猫ちゃんたちにとっては居心地が良いようです。

時々、迷い犬もやってくる庭ですが、芝生だけは綺麗にして待っていますよ。